「森林浴=マインドフルネス」にしたくない理由は?

 

森林浴=マインドフルネスとは言いたくない

「森林浴=マインドフルネス」にしたくない理由は?

「森林浴=マインドフルネス」という風潮がありますが、鎌倉トレイルセラピーのプログラムの参加者の皆様には、「森林浴=マインドフルネス」を鵜呑みにしないでほしいと思っています。

その理由は?

「心地よいこと」はモリモリで意識化してほしい

鎌倉トレイルセラピーのプログラム中は「心地よいこと」「ステキなこと」は思いっきり本能に任せて”主観的”に感じ取ってほしいと思っています。「気持ちいい!」ではなく、「ちょ~気持ちいい!!」といった具合に!

そして、その感覚をしっかりと意識に焼き付けてほしいのです。

良いことはモリモリ⤴️⤴️にして意識化することによって、想い出として記憶に残りやすくなります。その後は今まで気づいていなかったコト(想い出)にも気づきやすくなり、日常での「心地よいコト」「ステキなコト」が増えていくはず!

これによって、日常の幸福感がかさ上げされ、ひいてはウェルビーイング向上につながるのです。

実は、これこそが鎌倉トレイルセラピーのゴールであって、一般的なその日限りのイベント的な森林浴イベントとの大きな違いなのです!

森林浴=マインドフルネスか?

トシローは、森林浴=マインドフルネスと言わないほうが良いと思っています。その理由を以下に説明します。

森林浴は本能的

森林浴は、どこに受けに行っても必ず言われるのは「五感を使って」とは「五感を開いて」というセリフ。五感というのは、本能的なものですよね?

つまり、森林浴は本能的なものなのです!

マインドフルネスは理性的

一方、マインドフルネスは「今、この瞬間の状態に気づいていること」などと言われます。そのため「今ココ」というキーワードが有名です。確かに「今ココ」の字面だけだと、森林浴中の景色とか香りなどを感じ取っているときはマインドフルな状態で、森林浴=マインドフルネスと言いたくなりますよね。

でもよく考えてみてください、少しでもマインドフルネスを勉強したことがある人ならばご存知の通り、マインドフルネスは「心の筋トレ」と例えられます。言い換えると、マインドフルネスは心のあり方、つまり思考の癖や理性をコントロールすることなんです。だから、今ココの状態を「評価しない」「ジャッジしない」「ありのままを客観的に感じる」ためのトレーニングをするのです。

森林浴とマインドフルネスは、本質的に相反する❗️

もうお気づきかと思いますが、本能と思考や理性は相反するものです!

だから森林浴=マインドフルネスと言うのは少々乱暴、というか都良く一部の共通キーワード「今ココ」という言葉尻だけを取り出して宣伝文句にしていると言ってもいいくらいです。

記号で表すと、森林浴 ∩ マインドフルネス = 「今ココ」
※∩(インターセクション)は、集合論で「共通部分」を表します。

だから、「今ココ」という一部の共通部分だけを取り出して、森林浴=マインドフルネスと言ってしまうのは、マインドフルネスの本質「心の筋トレによる理性的なアクティビティ」を見誤らせる恐れがあると心配しています。

わかりやすいように図示すると以下のような感じでしょうか?

森林浴=マインドフルネスではない

だからトシローは、森林浴=マインドフルネスと言わないように配慮していますし、最近では、募集要項のページからは「マインドフルネス」という言葉を敢えて削除しました。

マインドフルネス的だと味気ない!?

「心地よいこと」「ステキなこと」マインドフルネス的に「評価しない」「ジャッジしない」「ありのままを客観的に感じる」と、どうなるでしょうか?

「風が涼しくてメッチャ気持ちいい🤩」➡「気温が低く、風速3mの風が吹いている」

「すっごいいい香り~😍」➡「何かの香り成分が空気中にに拡散している」

といった具合に、なんとも味気ない冷めた感じになっちゃいますよね。

それって、とってもつまらななくないですか?

負の感情だけはマインドフルネス的に受け流す

一方で、不快なことは、マインドフルネス的なアプローチで「ジャッジしない」で客観的に受け流してほしいのです。

「蒸し暑くて不快」ではなく「夏だから湿度と気温が高いのは当然」といった具合に。

不快感を主観的に捉えてしまうと、その負の感情や思考が増幅されてしまうからです。

「マインドフルネス」を皆が知っているわけではない

トシローは、鎌倉で毎年開催されているZen2.0という禅とマインドフルネスの国際カンファレンスの立ち上げに関わったことがあります。当時はまだアーリーアダプターな人達が食いつくものでした。

当時と違い最近は、「マインドフルネス」と言う言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、「マインドフルネスって何?」という問いに答えられるほど理解しているお客様は多くはないはずです。

だからマインドフルネスをいう言葉を挟んでしまっただけで「❓️」という思考がはたらいてしまい、本能を妨げてしまうのです。

逆にマインドフルネスを知っている人たちの傾向としては、「もうみんな知っている(はず)」といった思い込みも少なくない印象を受けます。

「マインドフルネス」という言葉は使わないほうが良いのでは?

先に書いた理由から、最初から「マインドフルネス」という言葉は一切使わずに、例えば「五感で注意深く感じ取ってください」といえば、「マインドフルネス」を知っていようといまいが、何の引っ掛かりもなく、余計な思考を働かせることもなく、素直に本能的に(←コレ大事)感じ取ることができるはずです。

また、「今ココ」という共通キーワード(言葉尻)だけ切り出して「森林浴=マインドフルネス」と言ってしまい、マインドフルネス=心の筋トレという本質を見誤らせることもありません。

もちろん「マインドフルネス」というカタカナ言葉を使うと、なんとなくすごい特別なことをやっているような印象をお客様に与えることはできますし、宣伝文句的にもお客様が食いつきやすくなるというマーケティング戦略として使っているところは少なくないという大人の事情もあるのではないかと思いますが。

まとめ

鎌倉トレイルセラピーのプログラムでは、「森林浴=マインドフルネス」と鵜呑みにしないで、心地よさやステキなことだけは思いっきり主観的に感じとってほしいです。逆に、不快なことだけはマインドフルネス的に客観的に受け流すことを「今ココ=On the Trail」で体験してほしい。それを持ち帰って日常(Off the trail)でスマートに使い分けることで、それまでよりも不快を受け流し、より心地よい日常を過ごしてほしいと思っています。

以上が、鎌倉トレイルセラピーのプログラムでは、「森林浴=マインドフルネス」にしたくない理由です。

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