ココナッツのような香りがする「イヌビワ」の葉


ココナッツ風の香りがするイヌビワの葉

ココナッツのような香りがする「イヌビワ」の葉

ココナッツのような香りがする葉があるのをご存知ですか?鎌倉のトレイルサイドでもよく見かけるのですが、あまり話題に上がらない樹です。この記事では、森林浴で嗅覚を刺激してくれるマイナーな樹について紹介します。

独特の香りがする葉は森林浴向き

森林浴では五感を使うさまざまなワークを行います。特に「天然のアロマセラピー」と言われる森林浴ですから、嗅覚を使うワーク基本中の基本。花の香を嗅ぐのはありがちですが、葉の香りを嗅ぐのは、参加者の皆様にとって意外なほど新鮮な体験のようです。(トシローのアンケート結果による)

そのため、クスノキなどの独特な芳香がする葉は、森林浴のガイドをするうえで、とても重宝するネタになります。

甘い香りの葉の正体は「イヌビワ」

鎌倉トレイルセラピーのプログラムを受講した方にはおなじみの葉があります。それは、ココナッツのような甘い香りがする「イヌビワ(犬枇杷)」という樹の葉です。おそらく「イヌビワ」と聞いて、すぐにピンとくる方はほとんどいないのではないでしょうか。

イヌビワの葉
トレイルサイドのイヌビワの幼木

ネットで検索してみると、『イヌビワは、名前に「ビワ」がつきますが、実はイチジクの仲間。イチジクを小さくしたような丸い実をつける。』といった主旨の結果がヒットします。

イチジクに似たイヌビワの実
イチジクに良く似たイヌビワの実

近年、鎌倉のトレイルサイドでもよく見かけるようになりました。トシローの主観では「薄暗い林床で、ひょろひょろっと白い幹を伸ばし、上の方で枝葉を拡げて木漏れ日を独り占めしながら、下草からマウントを取っている。」ーそんな印象の樹です。

鎌倉では、12月中旬頃になると下の写真のように黄色に黄葉するため、遠くからでもよく判り、その多さに気が付きます。また、落葉した冬の時期でもでも幹が白っぽいので、年間を通して簡単に判別がつきます。

林床で枝葉を拡げるイヌビワ
林床で枝葉を拡げるイヌビワ

ココナッツ風の香りは大発見かも?

そもそも、なぜこの香りに気がついたかというと、トシローはトレイルサイドに生えている草木の葉をこすったり、ちぎったり、モミモミしたりして、香りを嗅ぎまくって森林浴のガイドのネタ探しをしているからです。

ある時、ココナッツみたいなあま~い香りがする葉を発見し、Googleで検索したところ、「イヌビワ」でということを突き止めました。ただ、「甘い香りがする」とか「ココナッツに似た香りがする」といった記述は、どこを見ても載っていません。ということは、もしかしたら世紀の大発見かもしれないですね!!

ちなみに、この葉をちぎると乳白色の汁が出てきます。これはイチジクの仲間(クワ科)の特徴だそうです。試しにこれを舐めてみたところ、、、遠~くの方でココナッツっぽい甘みを感じました。👈️良い子は真似しないでね。

トシローはココナッツの香りが大好きなので、トレイルサイドのイヌビワの葉を両手のひらで挟んでスリスリしては、香りに癒されながら走ったり歩いたりしています。

ココナッツ風の香りは季節もの

ただし、このココナッツ風の香り楽しめるのは、新芽から夏前頃までの若葉の季節だけ。特に新芽から小さい若葉の頃が、1番ココナッツ感が強く、目を瞑って嗅がされたら本物のココナッツと間違えるほど!ですが葉が大きくなるにつれて、だんだんと甘さが減ってきてしまいます。樹によって個体差があるため、森林浴のガイドがあるときには、直前にチェックして当日に臨んでいます。

秋になって葉が黄色くなってくると、甘さどころか青臭い苦酸っぱい感じの香りになってしまいます。

黄葉したイヌビワの葉
黄葉したイヌビワの葉

落葉したイヌビワの葉
落葉したイヌビワの葉

もうひとつの面白い特徴は?

イヌビワには、イヌビワコバチという極小のハチと共生しているという特筆すべき点があります。そのあたりのお話は、森林浴から脱線しすぎてしまうので省略します。興味がある方はご自身で検索してみたくださいね。

まとめ

ココナッツに似た甘い香りがするときがあるイヌビワの葉。この記事を書いた7月中旬には、もうほとんどココナッツの香りはしないと思いますが、来年の春になって覚えていたら是非試してみてくださいね。

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